大日如来の変化神。愛欲貧染の煩悩がそのまま菩提心であることをさとらせる。真言宗では息災や来福を祈願する愛染王法の本尊とされる。１面３目６臂。頭頂に獅子冠をのせ、左右みみから天帯を垂らすものもある。立像は作られず、坐像のみ造像される。中世以降は遊女の守護神・男女の縁結び、近世にも恋愛の本尊へと進展信仰される。